ハイプログラマー評議会事務局の奔走、あるいは【ハイプログラマーズ】オフラインセッションのための小道具講座

 皆様ご機嫌よう(この挨拶なら読者の閲覧時間によって挨拶を変えなくてもいいことに気が付きました!)、はるしおんです。時候の挨拶は省略させていただいて、表題の件につきまして、パラノイア【ハイプログラマーズ】オフラインセッションに関することを述べさせていただいたりしようかと思います。

 2020年8月15日、パラノイアRPGファンコミュニティ「パラノイア部」の有志で計画・開催されたパラノイア【ハイプログラマーズ】のオフラインセッションに、GMとして参加させていただきました。その際、複写書類などの小道具を使用してセッションを行ったのですが、これが参加者の皆様に高い評価をしていただきまして、製作方法などについてご質問いただいたりしましたので、ちょっと書き留めておこうと思います。

現在のパラノイア【ハイプログラマーズ】のプレイ環境 in 「パラノイア部」

 さて、現在の「パラノイア部」でのパラノイア【ハイプログラマーズ】のプレイ環境はと言いますと、Discordによる音声チャット及びパラノイア部有志が制作した専用のGoogleスプレッドシートの同時編集による、起動したミニオン(配下)のデータ管理が主たるものです。デジタル時代、万歳。

 ところが、ここで一つ困ったことがあります。このGoogleスプレッドシートはパソコンユーザーを対象に作成したもので、スマホからの閲覧、管理に適していません。セッション当日に全員がノートパソコンを持っているとは限りませんし、スマホ用のアプリ(厳密にはアプリと似たような処理ができるPWAという分類のWebサイト)も試作してみましたが、オフラインで集まるのにスマホの画面を見ているのは情緒がないので却下しました。

 そうです、情緒です。パラノイアには古き良き「書類」という情緒があったではありませんか。

 かくして、ハイプログラマー評議会事務局は発足しました。

評議会事務局長のプラン

 という訳でこの度ハイプログラマー評議会事務局長に就任(自称)しましたはるしおんです。プランはシンプルに、パラノイアが愛してやまない複写用紙を使用します。

  1. 文書を制作します
  2. 複写用紙に印刷します
  3. 当日に配布して完成です

 うん、パーフェクトですね。完成した書類がこちらです。

 内容が【ハイプログラマーズ】のルールの根幹に触れてしまうのでちょっと画像を加工しましたが、概ねこんな感じです。これをヒサゴ株式会社様のこちらの製品に印刷します。

 ただしこの製品、製品の特性上、一般的なインクジェットプリンタでの印刷には不向きです。野望は潰えたかに思えました。ですが、我らがPrintempsには新兵装があります。

 そうです、レーザープリンタ。もはや評議会事務局長の野望は止めようがなかったのです。

 結果として、見事40~50枚の「書類」が出来上がりました。ありがとう、印刷できる複写書類を生産してくれているヒサゴ株式会社様。ありがとう、決して安くない新兵装の導入を決定してくれた弊サークルの生産搬送配給局長官、れんれん-U。

 


 書類を見て気づかれた方もいるであろう署名押印は、書類の作成中に防衛装備のオークション形式売却のニュースを見て、「あ、この証明書にある大臣の署名と押印それっぽくね?」と思った結果です。

 そうです、やってしまいました。「どうでもいいところで凝り性」が発動してしまいました(今更)。だって滅多にない【ハイプログラマーズ】ですよ!?紫外クリアランス同士が書類と暗号通信で殴り合うんですよ!?

 これはもう、徹底的にやるしかない。

 予算(バイト代)も潤沢にあった私は、印鑑本舗.com様のアクリルゴム印の商品ページから、各省局長官の為の7号角印を8個、カートに入れ、印面の文字欄の入力フォームに、「~~省(局)長官之印」の文字を入力していきました。一番の不安は公的組織の印と混同されて連絡が来ること。スケジュール的には余裕がありましたが、そうなっては事情説明でどれだけ時間を食われるか分かりません。祈るような気持ちでフォームを送信しました。

 あっさり来ましたね。角印。ありがとう、個人でも簡単に角印が作れる印鑑本舗.com様。

 で、セッションの様子がこんな感じになりました。


 ソ連国旗がテーブルクロスにされているのは気にしないでください。ゲームのバックグラウンド、背景を用いたちょっとした悪ふざけです。

 参加者の一名だったナスカさんが語っておられるように、この方式の長所はGMとPLが同じ情報をひと手間で保有できる、という点にあります。正直、キャラクターシートも複写式にすればよかった、と思ったくらいにはセッションが楽に進みました。

 こんな感じで、パラノイア部オフラインセッションはGMの私が過労死することなく無事に閉幕しました。パラノイアRPGというゲームにおいてプレイヤーが「書類」というものにあんなはしゃいでくれたセッションを、私はこれ以外に見たことがありません。

 オフラインでパラノイアRPGのセッションをされる際は、書類と角印を携えて遊ぶのも、また一興かもしれませんよ?